書店

近所に書店がいくつかあり、まめに見て回っている。もちろん棚構成や新刊の入り方はそれぞれ違っているが、結局中堅系列の書店が既刊の在庫数や新刊の確保部数で有利にある。そうでない店は棚の構成(いわゆる書店の個性)でうまくお客さんを引きつけられればいいのだろうが、雑誌やマンガの売上が落ちているとはいっても、それらに頼らなければならないのが現状のようで、「よくある駅前の新刊書店」になってしまっている。雑誌とマンガのスペースを大きくとり、文庫や新刊で売っていく、というタイプだ。そうすると、既刊や専門書は置けなくなる、と。
いまではamazonbk1、各書店のWEBサイトがあるし、大規模書店が各都市にできつつあるから*1、専門書や既刊の購入先とその他(雑誌・マンガ・文庫)のそれが分化しているといえないこともないだろうが*2、図書館の書籍購入費が落ちているいま、「既刊や専門書を並べる」ということが大小かかわらず書店の機能の一つとして見直されてもいい(気がする)*3
もし出版業界がこれからも「文化」を主張の一つとして押し出して再販制維持をめざすのであれば*4、自分たちの社会的な機能を自省的に見定めて「文化」の内実(具体案)を示していかなければならないと思う。
まあ、既刊を並べることの機能ってったって、すでに既刊販売は注目されてきたし、「でも実際はできないよね」という雰囲気も、出版関係のバイトをしていると(私は)感じるわけだけど。

またもや話がまとまらない。もう少しきちんと文献に当たって整理しようっと。

*1:でも、スクラップアンドビルド

*2:ちゃんと最新資料で確認すること>自分

*3:もちろん、書店は小売りだから、「売れなければ意味がない/慈善事業じゃない」のはわかっている

*4:そういうある種紋切り型の主張が、どういう歴史をもち、どれだけ有効か/ではないかという面は一度分析してみたい