文化批評って

よくもわるくもそのケイハクさ*1がウリだと思うのだが、それに対して、「こいつは(理論や扱う対象を)わかっちゃいねえ」と怒っても仕方なかろうと思う。


文化批評なるものがある現象や作品を読み解く視点をどこかに与えられる/還元できるのであればそれは「そういうものとしてあり」と考えているからだ。


理論をわかっていても、それを社会にも業界にもどこにも還元しようとしないことのほうが、問題だと思う。そりゃ、研究だけしていればいいという人は(も)いないが、だからってどこにもなにも提供しないことは怠惰にほかならない。相手の仕事を批判・批評するのであれば、自分も仕事しなさいよという感じだ。

すべて、自分に言っている気がしてきた……。

*1:エリート主義的な振る舞いだったり、読み込んでいない(/読んでもいない)理論系の書物をバシバシ引用したり、対象をあらゆる意味でキチンと扱っていない、などをひっくるめて